02'北海道編1234567891011

7月31日

上士幌町にて。早朝単独飛行ってコトは天候偵察かな?
AM4:30起床。 寝床をこっそりと撤収し、荷物をすべて単車まで運ぶ。 混雑を避けるため朝イチで帯広市内を抜けるつもりだ。 小1時間ほどで荷作りを終え、朝飯のパンを頬張る。 すっかり明るくなった空には薄い雲が広がっていた。

宿帳に一筆残し、オンネトーに向けて静かに出発する。 農地を抜け帯広市内に入る頃にはすでに信号機は稼動していた。 なまじ視界が開けているだけにかなり滅入る。 通勤の車に混じり、ストップ&ゴーを繰り返しつつ黙々と進んでいく。

十勝川を越えR241に入ると車の流れが逆になり、スムーズに流れ始める。 とうきび畑の中を走るほぼまっすぐの国道を車にパスされつつひたすら北上を続ける。
上士幌町に入ると左手の農場の上から丸い物体がふわふわと上昇する丸いものが目に付いた。 「気球だ!」走りながらマップルのページをめくると、R273との分岐付近にあるキャンプ場で「8月上旬に熱気球フェスティバル開催」とあった。 じっくり眺める間もなく、気球は低く垂れ込め朝もやの向こうに消えていった。

R241の向きがが東に変わる。 アップダウンを繰り返し丘陵地帯を進む、開放的な道だ。 すれ違う車両も農耕用のものが多い。 景色とマッチしていい感じだ。

丘陵地帯を抜けると木々に囲まれた道をしばらく進むと足寄湖が眼前にあらわれた。 道の駅にトイレ休憩がてら停まってみる。 さすがに7:30じゃ店は開いてないか。

オンネトーの湯。湯舟は温め。ココまで歩いてくるのはチト時間がかかります。

オンネトーの湖のほとり。奥まで行ってみたい衝動に駆られます。
斜面に建つチーズ工房らしき建物の向こう側にさらに登る道があったのでふらりと上がってみる。 足寄湖を眺めつつ上りきるとこの道は丘陵地の向こうへと続いていた。 日本離れした景色だ。

後ろ髪惹かれる思いで来た道を戻りR241を東に走り始める。 一番風呂とまではいかなくても早めに着けそうな感じだ。 マップルを確認し、未舗装路のある道664にあえて入ってみる。 山間の平坦な1.5車線道。 路面のあちこちに浮いた砂利が交通量の少なさを物語っている。

ダート道に入った。 道幅も狭くなり森のトンネルのようになっている。 そして”熊出没中!”の看板も増える。 「出没中?」 気は焦るがペースを上げる訳にもいかず低めのギアを唸らせながら残りの数キロを進んでいく。

8:30、ようやっと駐車場にたどり着いた。 停まっているのはワンボックスとセダンが1台づつ。 ちょげ氏はまだのようだ。 単車があれば先着しているのはわかるだろう。 手荷物とタオルを引っ張り出して約1.4キロ先の滝の湯へ歩いていく。 木洩れ日のきれいだが一人だと心細い・・・なんか出そうだし。
早足で10分ほど歩くと滝つぼのある広めのスペースに出た。 突き当たりに青白くにごった池があり、そこの上には脱衣所とこぢんまりとした湯船が見える。 流れてくる途中で冷えてしまうのか池の水は暖かくはなかった。

オンネトー滝の湯はほぼ透明、ぬるめの湯。 コレなら長時間は入れる。 午前中なら木陰になるし、空気はひんやりしててすごく気持ちいい。 約40分程の間に3人来たが誰も入ってこない。 独り占めだった。

結構待ったがちょげ氏は来ない。 下手すりゃまだ寝てるかもしれない。 風呂から上がって連絡取ろうとしたら・・・やっぱり圏外だった。 とりあえず駐車場まで戻ろう。

ほとりの茶屋にある自家製小豆ヨーグルト。まんまの味で好き嫌いの分かれそうな感じ。

霧の摩周湖。ちょげ氏いわく「昨日は晴れてて湖面が見えた」そうです・・・
駐車場。 ココも電波はナシ・・・駐車場を出て少し走るとオンネトー湖半に望む茶屋を発見。 まだ10時過ぎだし、向こう側から目立ちそうな位置に単車を停めてなんか食ってみよう。

メニューで目に付いたのはラワンブキそば。 でも「\1000は高くない?」・・・ってコトで自家製の小豆ヨーグルトとやらをオーダーした。 お味の方は・・・私的には結構好きです。 んでも別々に食った方が旨かったかも。

湖畔の写真を何枚か撮り、走り出すとようやっと見覚えのある派手なメットとすれ違った。 ちょげ氏だ。 湖畔の路肩に単車を寄せ、4日ぶりの再会をしばし喜ぶ。 ちょげ氏はメシがまだらしい。 マップルを見ると足寄と阿寒湖が近い。 来た道をあんまり戻りたくないという個人的なワガママで阿寒湖湖畔にあるらしい”ポロンノ”に向かう事にした。
足寄峠を越えるとスモッグがかかっていた。 シールドに張り付く細かい水滴をぬぐいつつ走ると、程なくして阿寒湖に着いた。 湖畔の露店の立ち並ぶ道を徐行して探したが「ポロンノ」は見つからなかった。 結局普通の喫茶店風のトコに入った。 注文したパスタは野菜炒めみたいである意味おいしかった。

食事のあと、露店をうろついてみた。 飯屋探してるときに熱視線を送る店員さんがいたのが気になっていたのだ。 妹にマリモを買って行くつもりだったので話しかけてみると、その店員さんは単車を見てたんだと。 ホーネットが欲しかったけど中古でも相場の高さに手が出なくてスパーダにしたんだそうだ。 店員さんがライダーに広めようとしているマグネット式のアクセサリーを薦められたが、今回はマリモだけにした。 買っときゃよかったかなぁ。

弟子屈から釧路方面に向かうR274。晴れてりゃ丘陵地帯って感じで映えるんでしょうけどねぇ。

あっかんべ〜。牧場直営のアイス屋さん。雨で気温は低いです。
弟子屈市外から道52に入り摩周湖展望台に向かって駆け上がる。 尾根沿いの駐車場は第一(\100)と第三だが今回も深い霧。 駐車するのも馬鹿らしいので、第三展望台の方に行こう。 しばらく走り着いてみると、去年以上に霧が深い・・・出世なんかしてないのに湖面が見れないのは何故?

15:00・・・そろそろ宿泊先を決めておかないと初日の二の舞になってしまう。 残りの日程を考えると、ボチボチ西の方に進んでおきたいところだ。 話し合った結果、候補の多そうな釧路に行く事にした。 第三展望台をあとにし、霧深いワインディングを下りR391に出て南へ進む。

再び弟子屈市街に入り、ホクレンで給油。 「旗ください」って言ったら「ダメだ」って・・・こんなトコにも不況の波? なんか気分悪いなぁ・・・ココ。
道53、きれいで快適だ。 ただ、天候が下り坂。 気温がぐんぐん下がってくる。 曇天の丘陵地帯をひたすら走る。 マップルが古いせいでちょっと迷ったが、R240に出てしばし北上すると「寄ろう」と決めていたあっかんべぇ着いた。

こんなに寒いのに客はライダーだけ・・・マップル効果か? 来たからにゃぁ食わにゃぁ損ってなモンでソフトクリーム食べた後にヨーグルト&きなこ黒みつアイスを完食する。 この寒いのにアイスまで食ってる馬鹿に興味が沸いたのかCB乗りのIさんが話しかけてきた。 彼は単独で走っていて、今日は釧路方面で泊まる宿を探しているとか・・・同行決定☆

天候の悪化を見越し、カッパを着込んで店を出た。 CB1100とXJR400をホーネットが引き連れて走ります。 先頭は良く走るけど、非力な単車が前走るのって嫌じゃなかったんだろうか?

ヨーグルト&きなこ黒みつアイス。どっちもウマイけど一緒はまずったかも・・・

本日の宿泊先の店舗の方。裏のプレハブに川の字になって寝ます。
走り始めるとすぐ視界が悪くなり、霧雨状に・・・湿原の脇を走ってるんだろうけどさっぱりわかんない。 R38に出て釧路方面に向かい、去年Tさんに薦められた北友壮を探す。 ところが。あっさり見つかった北友壮はオーナーが変わっていて普通の宿になっていた。 仕方ないのでちょげ氏の持ってた地図から「History」ってトコに連絡をしてみる。すると偶然にもそこは元北友壮のオーナーさんの店だったのだ。なんでも過剰サービスで経営が苦しくなったんだと。

「History」は駅裏通りとを走ると結構簡単に見つかった。 ただ、今はリピーターの多さに急遽対応しているといった感じで宿泊先は2階建てのプレハブだった。 う〜ん、タイミング悪かったか?

勧められた近所のお店に行って3人してメシを食う。 プレハブの隣には銭湯もあった。 冷えた体にはコレが一番だ。 コンビニの明かりを頼りに日記を綴る。 霧は明日も晴れそうにない。

走行距離 354.2km(1793.0km)
使用金額 あずきヨーグルト \500
モカ風スパゲティ \850
マリモ \500
ソフト \250
ダブルアイス \300
しょうが焼き定食 \1000
ビール \500
ガム \100
パック茶 \100
V(^0^) ライダー 29(131)人
チャリダー 9(15)人

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