02'北海道編<1<2<3<4<5<6<7<8>9>10>11
8月1日 | |||
4:30、スパッと起床。 外に出ると昨夜と変わらず霧雨。 静かに2階に上がり荷を下ろして荷造りをはじめる。
おおよそ積み終わった頃にちょげ氏が起きてきた。 どう見ても目覚めてる顔じゃない。
準備が出来次第出発するつもりだと告げるともうちょっと様子をみると・・・「寒っ!」って。
確かに、この気温で走り出せば体感温度はさらに低いだろう。 とりあえず釧路市湿原展望台に行ってみよう。 昨日来た道を逆に道道53に向けて市内を走る。 6時過ぎたばっかりだってのに結構な交通量・・・さすが道内第3の都市だ。 朝靄の中、やけに多いトラックの列に混じり、緩やかな丘を登っていく。 展望台からは期待通りな〜んも見えなかった・・・今回こんなんばっかりだなぁ。 |
![]() 湿原展望台。目の前に広がる釧路湿原は霧でまったく見えません。 |
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![]() 豊頃糖内芽室線。北海道らしいまっすぐに伸びた道♪ |
来た道を引き返しR38から西へ進路をとる。 去年と違ってなぜかペースが遅い。
天気のせい?それともなんかいるの? 直線の多い国道を意外なペースで走っていく。 白糠町を越えたあたりから靄が晴れて海岸線が見えるようになってきた。 心なしか気温も上がってきているようだ。 海岸沿いを行くR38は左手に牧草地と森、右手には海岸線と小屋が点在している。 小屋に混じってRHがあったがどこも寂れた感じだった。 北海道に訪れるライダーが減ってきているというコトなんだろう。 浦幌町に入ると内陸部へ向きが変わる。 穏やかな青空が広がり、乾いた路面が続いている。 2時間前の自分の周りの環境がウソのようだ。 |
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しばらく走っていると「ハレルニの木」という看板が目に付いた。マップルにもあったのでちょっと行ってみよう。
十勝川方向に伸びたまっすぐの道を走る、と・・・土手に突き当たった「あら?」
結局見つからなかった・・・縁がなかったかな? R38に戻り、少し走ると十勝川を越える豊頃大橋に差し掛かった。 橋上から上流を眺めると・・・十勝川が靄の向こうまでまっすぐ伸びていた。 地平線に吸い込まれているかのようだ。 とうとうとした流れはよくある日本の河川とは違う。 この川あっての十勝なんだろう。 橋を渡ってすぐの道62に入ってカッパを脱いだ。 もう必要ないだろう。 ルートを確認して信号も、対向車もほとんどない道をカッ飛んで行く。 |
![]() トウモロコシ畑。これもまた北海道っぽい♪CMとかに出てそう。 |
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![]() 幸福駅の車両内。意外に中まで入ってくる人は少ないですね。 |
しばらく走ると目の前に十勝の広大な穀倉地帯が広がり始める。 アップダウンを繰り返すまっすぐな道。
ゆっくりと向かってくる大きな農耕車。 やたらと停まってシャッターを切る。こんな調子で遅々と進み道道109に入る。
去年の記憶が蘇ってくる。 幸福駅はすぐそこだ。 9時過ぎに駅に着いた。 前回は朝早くて人がいなかったがこの時間帯だと賑わいがある。 "幸福"消印の臨時郵便局もテントを構えていた。 今日付けの切符と一緒に板状のはがきと切符状のはがきを買う。 結構デカイ物だが¥80でちゃんと届くんだと。 手持ちのペンのインクが出ずにグリグリしていたら局の人がボールペンをくれた。 写真を撮ったりはがきを書いたりで2時間程ここにいた。 最初は人出があって印象が違ったけど、早くから記念の切手を自慢げに作っていたオヤジさんも、駅舎に張られた無数の名詞も、木陰に涼しげにたたずむ車両も、変わっていない。 懐かしかった。 幸福駅をあとにする。 ぼちぼちメシ時。 行き先は有名ドコの「ぱんちょう」に行って豚丼食べる事にしよう。 R236に出て十勝市内へ北上する。 |
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走りながらマップルを拡大図に差し替えて市街地に入っていくと「ぱんちょう」はあっさり見つかった。
開店直前ですでに12〜3人並んでた。 路肩に単車を停め、列に混ざる・・・並ぶなんて何時ぶりだろう? 店内に入り、一番ボリュームのある”華”を注文するとちょげ氏から電話がかかってきた。 飯はまだらしくこっちに向かうというので場所を教えて電話を切る。 「間に合うんかな?」 程なくやってきた豚丼は・・・フタが閉まりきってない。 頼む人が少ないのか周りに注目された。 「ボリュームはあるけど肝心の味の方はどうよ?」 一口放り込む。 豚の油が口の中でとけてウマイ! ぺろりと完食。 もちっと安けりゃ言うこたぁないんだけどなぁ。 |
![]() ぱんちょうの豚丼。いちばん量の多い組み合わせですが、値段もそれなりです(苦笑) |
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![]() 六花亭にて。写ってる分は\500もしてません。イイの? |
外に出ると単車の脇にちょげ氏がひっそりとたたずんでいた。 行列を見て入るのやめたんだと。
腹にたまるかどうかわからないけど六花亭に行こう。 近いし有名ドコロだしね。 商店街を少し走るとすぐに六花亭は見つかった。 単車も結構並んでたけどそれ以上に女性客が多い。 2階のカフェに行きメニューを見る。 腹にたまりそうなピザがあって一安心。 メシ食ってないのにデザートオンリーじゃっちょげ氏に申し訳ないですからね。 それにしてもココはケーキ類が安い! お互いおなかが落ち着いたところで午後の予定ルートを話します。 すると地図を見ていたちょげ氏が一言。 「鹿の湯行きません?」「・・・はい?」 まぢすか? |
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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 自分の中ではで”ナイタイ高原→三国峠→比布というルートが決まっていたのですが、これに鹿の湯が入ると軽く3時間はずれ込んでしまう。 明後日の朝にフェリーに乗ること考えるとなるべく今日中に山を越えておきたいし、午後のこの辺の天気は下り坂。 遠まわしに「鹿の湯までだと結構ダート走る事になりますねぇ」 なんて精一杯否定的なコト言ってみると「んじゃぁ、電話して確認してみますね♪」・・・行く気満々なのね。 今13:00くらいで鹿の湯まではざっと見で6〜70km。 途中で給油してダートでペースが半減して・・・速くて2時間ってトコか。 風呂に浸かって1時間弱。 この時点で三国峠の夕日は無理っぽい。 R39はそれなりのペースで行けそうだけど早くても比布に着くのは20:00くらいか? だったら、妥協して十勝で1泊した方がいいか?・・・マップルにはこの近辺にRHの情報って少ないし、狩勝峠から富良野に渡ってもRHまでは結構時間かかりそうだしなぁ・・・あんまりいい案が浮かんでこない。 とりあえずナイタイ高原を鹿の湯に置き換える方向で行くか・・・天気、もってくれよぉ( ̄人 ̄) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 |
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鹿の湯目指してとりあえず帯広市内を脱出。 道道54からひたすら北上する。 R274沿いのホクレンで給油。
そこにいたライダーはカッパを着ていた。 「やっぱ雨かぁ」 カッパを着込んで山間部に向かう。 道道85を北上すると、菅野温泉の看板に突き当たる。 ココからはダート。 おおよそしまったダートだったのでペースはそれほど落とさずに行ける。 菅沼温泉から引き返す頃には本格的に雨が降り出していた。 キャンプ場の奥に鹿の湯はあった。 天気のせいかキャンプの人も少ない。 ココの湯船は川にせり出している。 源泉もさほど暑くなく、程よい温度だ。 顔をなでていく川の冷気がすごく気持ちいい! |
![]() 鹿の湯。あいにくの雨だけど川の冷気が気持ちいい♪ |
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![]() すぐ隣にある比布駅。 こんなトコで自分のHN見るとは思いませんでした。 ちなみに去年の写真です。 |
雨なりにまったりし、先に進むことにする。 キャンプ場の管理人さん曰く「東に向かうダートはオンじゃ無理」らしいので来た道を戻る。
道道85を北上し、 糖平湖を抜ける。 この道、ワインディングで楽しい。 R273に出てさらにペースを上げる。 日がだいぶ落ちてきて、体感温度が急に下がってきてる。 停まって衣類を着込む・・・熊が出そうな雰囲気だ。三国峠に入る頃には真っ暗で景色なんかさっぱり。 山肌に転々と見える高架橋の明かりが道しるべに見える。 予定と違ったけどこれはこれでいいか。 峠を越えるとひたすら下り。 真っ暗なので良いはずの景色はわかんないし対向車もなくて怖い。 ひたすら走り21:00、比布に到着。 荷を解いて明日の朝のために給油と食糧補給に出る。 戻ると、疲れていたのかすぐに寝てしまった。 |
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走行距離 | 470.4km(2263.4km) | |
使用金額 | 切符×2 | \400 |
はがき×2 | \200 | |
切手 | \420 | |
豚丼 | \1410 | |
ソフト | \250 | |
モンブラン | \140 | |
チーズシフォン | \100 | |
白桃ケーキ | \120 | |
おにぎり | \100 | |
パン | \120 | |
パックジュース | \80 | |
V(^0^) | ライダー | 23(154)人 |
チャリダー | 2(17)人 | |
キタキツネ | 3匹 |