03'北海道編12345678910111213

7月14日 ※スコトン岬を南下・・・召国から引き返しチャンチャン焼きを喰う※
3:40、文夫さんの目覚ましで目覚める。 窓越しでも強い風が吹いているのがわかる。 階段を下り、玄関から外に出ると昨日以上の強風で白波が立っている。 しばらく日の出を待ってみるが駄目っぽいのであきらめて寝ることにする。

朝食10分前にお呼びがかかる。 須古頓廻りの時間コースの面々とともに朝食を平らげる。 6:30のクルーが起きて来る頃に弁当を渡され、彼等に見送られながら宿を出る。 早朝とはいえ、それほど広くない道をとんでもないスピードで北へ向かう。 当初、歩こうと思っていたが、地図で見る以上に距離があった。 久種湖畔を通過し、7時前には須古頓岬に到着。

今日も相方はSさん。 岬の駐車場で下ろされて、とりあえずトド島を見て最北端の宿を見下ろしながら歩き始める。 車に乗っていた中年の夫婦と一人旅の女性も思い思いのコースに向けて歩き出す。 この夫婦は今日の午後の便で島を出るらしくかなりの強行軍でそれを自覚してかかなりのペースで歩いていく。 一人旅のSさん。昨日8時間コースに行くことを却下された彼女は一応4時間コースを独りで歩くことになっていたが、歩くのが好きと言っていただけあって、あっという間に小さくなる。 一番体力のありそうな野郎2人が一番ペースが遅い。

北の船泊湾を見ると白波が立っているが南側は風も弱く穏やかに見える。 星観荘を通過し、ゴロタ岬方面へ歩道路をそれてあぜ道の続く丘を登ってゆく。 樹木のほとんど生えていない丘には北からの強風がモロに当たるが、発汗を促すため心地よい。 ゴロタ岬。ソコにはちょっとしたスペースがありそこで上着を腰に巻きつける。 ファインダーを覗くと、先を行く2組はすでにゴロタ浜へ向かう下の道を歩いている。







ゴロタ浜に向かう道に降りると嘘のように風がやむ。 浜には集落が見え、穴あき貝を拾う人影も見える。 いくつかの穴あき貝を拾い、浜から道路に戻ると目印となるトイレが見える。 少し進んだところに8時間コースの看板を見つけ、そこから斜面を登っていくと澄海岬を北から望む高台に出た。

高台を越え、下っていくと澄海岬が見えてくる。 ひっきりなしに来る観光バスから入れ替わりにたくさんのツアー客が岬に向かうのが見える。 ここはパンフレットにもきれいな海として紹介されているが、曇りがちでイマイチ海の色が冴えない。 何よりも人の多さに気分が冴えない。 売店でスカイソフトを食べる。 聞いてみると普通のソフトクリームだと。 うに汁とおにぎり(ウニ)を頼んでいたSさんのほうがよっぽど賢い。 澄海岬を後にし、わかりにくい8時間コースの入り口から、あぜ道を登り奥へと入ってゆく。 今までと違い周りに少し背の高い低木が立ち並ぶ。

低木が減り、視野が開けてくると林道に突き当たる。 右に折れ、8時間コースへ進む。 林道に沿って立っている木製の電柱以外に人工的なものはまったく見当たらない。 高台に出ても風はだいぶ穏やかで流れる雲間から覗く青空が鮮明になってきている。

林道を進むとまた8時間コースの分岐路。 そのまま直進し、薦められた召国へと向かう。 分岐からは海岸線に向けてひたすら下りが続く。 砂利道には2本のタイヤの痕が続きとりあえずこの先に何かがあることを物語る。 車道の終点の木陰に2台のカブが停めてあった。 ここからは急勾配の下りのあぜ道。 帰りがキツそう。 ようやくたどり着くと、船置き場を挟んで民家が2軒。 漁の時期だけ使われる家。かもめの鳴き声と波の音だけが響く。 時が止まったかのような不思議な空間がそこにあった。
浜辺に腰を下ろし、おにぎりをむさぼる。 振り返り、下ってきた山道を見るとその向こうから雲が沸いてくる。 眼前の青い海と高高度のにいるかの様な雲の振る舞いが不思議さを増す。 靴を脱いで入った海の冷たさにここが最北の島であることを思い起こさせる。 何も考えないで身をゆだねるのが正解のようだ。

12時、浜中からのバスを考え出発する。 下りる時想像した通り、かなりキツイ。林道に出る手前で一度休憩、ひっくり返って空を仰ぐ。 青空に雲が流れていく。 意外に早く林道に戻れたので来る時に気になっていた脇道に2人して入っていってみる。 熊笹を掻き分けて行くと澄海岬の方に突き出た山の頂に出る。 はっきりした道はなく、ルート上にはないが絶景! 澄海岬の向こうのゴロタ岬まで見える。 パンフレットで見た色の海が眼下に広がっていた。

林道に戻りひたすら下り、浜中。 早足だったので余裕で着いた。 20分ほどバスを待ち、香深へ向かうバスに乗る。 しばらく外を見ていたが上泊を過ぎた辺りで堕ちた。 なんせ来た時の倍以上の時間がかかる。 久々に乗ったバスの料金の上がり方にもドキドキした。

香深。 降りてSさんが宿に電話するとすぐ迎えに行くと。 すぐ来られるとホッケのチャンチャン焼きが喰えない。 30分後にフェリーターミナルと言うことで「千鳥」に向かう。 夕食も控えているので単品で注文する。 うまい!Sさんはきれいに平らげていた。

すし詰めの車に乗り「なぎさ」に戻ると、あわただしい。 「5分で!」と入れ替わり立ち代り風呂に案内されていく。 恒例行事のようだが歩いて帰ってきて5分ってのはちょっとヤかも。 夕食後、帰る予定を延ばして礼文滝に行くことになる。Sさんも巻添えです。 仕返しとばかりに片付けを急かす。

ミーティング。 酒も入って盛り上がる。 ヘルパーさんは疲れもあって夢の世界へ。 写真を撮って解散し、そのまま天気予報をチェック。 今日より悪そうなのは表に出ればわかります。 明日の朝日も拝めそうにないが一応目覚ましをセットして床に就く。





走行距離 N/A(631.6km)
使用金額 キリンレモン \120
バス \1050
チャンチャン焼き \900
(^_-)v N/A

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